子どもの「好きな食べ物」は「妊娠中の食事」で決まる? - ダイヤモンド・オンライン
全世界でシリーズ累計100万部超のベストセラー『ブレイン・ルール』の第2作目にあたる『100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル』がついに日本上陸。「賢く幸せな子になってほしい」と願うすべての親のために、科学的に何度も「正しい」と認められた子育ての手法だけが紹介されている。本連載では同書より特別に一部を公開する。
赤ちゃんは母親の食事を一緒に味わっている
味覚をつかさどる組織は、妊娠8週を迎える頃までは出現しない。とはいえ、その組織ができたとたんに、なにかを味わう能力がそなわるわけでもない。味がわかるようになるのは、妊娠後期を迎えてからだ。この頃になると、私たちになじみのある行動を観察できるようになる。
妊娠後期を迎えた赤ちゃんは、母親が甘いものを食べていると羊水を飲み込むパターンを変える。たくさん飲み込むようになるのだ。
母親の食事からもたらされる風味豊かな化合物は、胎盤から羊水へと入っていく。妊娠後期の赤ちゃんは羊水を1日約1リットルの割合で飲み込む。
この影響はきわめて大きく、妊娠後期に母親の摂取した食べ物が、赤ちゃんの食べ物の好みに影響を及ぼす場合がある。
ある研究では、妊娠したラットの子宮に、科学者がリンゴジュースを注入した。このラットから子どもが生まれると、その子たちはリンゴジュースを好む強い傾向を示した。
同様の味の好みは人間にも起こる。妊娠後期にニンジンジュースをたくさん飲んでいた母親から生まれた赤ちゃんは、ニンジン風味のシリアルを好んだ。
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March 27, 2020 at 01:19AM
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