小学生が嫌いな食べ物の実情をさぐる(2020年公開版)(不破雷蔵) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
食べ物の好き嫌いは個性の問題だが、子供の頃は自分の好き嫌いを行動に移しやすい。嫌いなものは執拗に避けようとするし、場合によっては出されたものを捨てたり隠したりすらしてしまう。今回は学研教育総合研究所が公開している「小学生の日常生活・学習に関する調査」(※)の結果から、小学生が嫌いな食べ物の実情について確認する。 次に示すのは嫌いな食べ物について複数回答で答えてもらった結果。質問票が公開されていないので推測でしかないが、スイーツなどの菓子類や飲み物が入っていないのは、食べ物に限定してそれらを除外していた、あるいは初めからこれらの選択肢のみが提示されていたからだと考えられる(ドーナツは例外的に加えられているのだろうか)。 ↑ 嫌いな食べ物(小学生、複数回答)(2019年) トップはサラダの19.8%。生の野菜をそのまま食べる・食べているような感覚が嫌われているのか、それとも単純に野菜嫌いが影響しているのだろうか。野菜は苦くて苦手との印象も強いのかもしれない。 次いで焼き魚が19.0%、刺身が12.1%と海産物が続く。刺身はともかく焼き魚は味の好き嫌いに加え、食べにくさも嫌われている原因なのだろう。さらにそばが6.9%、卵焼きが5.7%と続き、ここまでが5%以上。中には単に味が好みでない、食べにくいというばかりではなく、アレルギーなどで食べられないから嫌いとのケースもあるかもしれない。 さらにシチュー、オムレツ、ステーキ、天ぷら、お寿司など、嫌いな子供もいるかもしれないが、むしろ好きな人の方が多いのではと感じるラインアップが続くが、回答値は5%足らずに留まっている。要は嫌っているのは20人のうち1人未満。 一方で「無し」、つまり嫌いな食べ物は少なくとも選択肢の中には無いとの意見が41.4%もいるのには少々驚く。好き嫌いの無い子供がそれほどいるということなのか。もっとも例えば選択肢に(子供が嫌いそうなイメージのある)塩辛やレバー、漬物などを挙げれば、高い回答値が得られたかもしれない。 上位陣について属性別に見たのが次のグラフ。 ↑ 嫌いな食べ物(小学生、複数回答、属性別、上位陣)(2019年) サラダは女子よりも男子、小学1年生と小学4年生から特に嫌われている。一方で焼き魚は男子よりも女子の方が嫌われ度が高い。また小学6年生でイレギュラーが発生して...